また、実際の診療情報を反映せずに「最新の設備!最高の技術を提供します」と宣伝文句が大きく踊る広告も時折見かけます。実際に診療を行っている側からすると、「どうだ、すごいでしょう」と書いてある内容は、あまりにもあたりまえだったり、あるいは全く意味が無いこともあるのですが、なんだかWEBでかっこよく表示されると「なんだか、すごいのかもしれない」と思ってしまうのが一般の方々の感情なのでしょうか。
旧来、医療と言う業種であれば広告などをすることなく、日々患者様に施術を行っていくことで、自然に経営も成り立っていくものであったと期待していたものですが、昨今は社会情勢の変化もあり、誇大広告まで見受けられてしまう状況には憂いを覚えます。
駅看板などに医療機関が多く掲載されていますが、本来はそれは広告的意味ではなかったはずです。昔は患者さんが多く来ていて、広告を出す必要が無い医院でも看板を出していました。その理由のひとつとしては「国民が医療を受ける権利」を適切に得る為に、医療機関の存在を周知徹底するためのお手伝いです。今のように「スマホで検索」じゃなかったですからね。また、医院側としても「いまやってますか?」という問い合わせばかりで診療が障害されてしまっては、困ってしまうという面もあったからですね。
なので、医療法においては看板に記載されるべき表示内容には一定の規制がありますし、それで本来は十分だったものでしょう。
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しかし、昨今の都会部では医療施設が十分に行き渡り、患者さんの方で施設を選択する余裕も出てきました。そうなると、今度は「どんな先生なんだろうか」ということが気になってくるのも自然でしょう。距離的に通える病院が1つしかないなら、自然にそこに通院するでしょうが、10件も20件もあるのでしたら、そのうちの出来れば一番よい病院に通いたいものでしょう。
<頼れるドクター横浜北・西2015-2016 表紙とベイマックス ジグソーパズル>
そんなとき、何を持って「よい病院」と考えるか、それは十人十色です。「予約が無くても行けばすぐ見てもらえる医療機関」はもちろん便利でしょうが、予約なしでも対応する為には、1回の施術が3分で終わらなければならないかもしれません。もし、先生と30分相談が必要なのであれば、やはり予約の重要性が出てくるでしょう。そうしなければ、自分の相談のために他の誰かが「待ち時間なし」のはずだったのに、「30分待ち」となってしまうからです。
「自分だけのためにすべてが満足いく便利で最高な病院」というものは、少し考えたら存在するはずが無く、「自分が希望する医療の形」を得るには「それに対応した医院に自分を合わせる」ことも必要だということが想像つきますね。
<扉見開き:前略〜だれかにとってのベストなドクターが自分にとってのベストなドクターとは限らない、それぞれが信頼できるドクターに出会ってほしい〜中略〜皆さんのiDoctor選びの参考にしていただければ幸いです。 編集部一同 との言葉があります>
ただ、実際に通ってみないと細かいところがわからないのも実情です。ひとりひとりの病状が違うのですから、医療機関側としても実際に通っていただかないと説明が出来ない面があるのも仕方ない、合うか合わないかをお約束することも出来ない、、、、でもそれももどかしい、、、そんな感じです。
個人的にそう思っている中、医療施設の規模だけを紹介するのではなく、ドクターの個性を紹介したいというポータルサイトがありました。「ドクターズファイル」 http://doctorsfile.jp/ というサイトです。広告のみのポータルサイトですと、どうしてもクライアントを持ち上げる必要が出てしまうので偏った報道となってしまう懸念があります。実情と異なり技術や施設を過剰評価してしまいがちでしょう。
しかし、ドクターズファイルの紹介文は費用広告ではなく、ドクターの生い立ち略歴や趣味などを中心に構成されていました。趣味や略歴くらいのことでは詐称もたかが知れてるでしょう。また、患者さんとしては興味があって聞いてみたいことでも、病院での診察中に急には質問しにくいかもしれないですね。
「ドクター選びの一助となるならば」というサイトポリシーにも共感できましたし、近隣の信頼できる先生からの複数の紹介もあったことから、数年前に最初の医院取材を受けています。
<1枚めくって目次のページ:巻頭のトピックが「iDoctorを見つけよう、紹介します」となってますね>
このポータルサイトの情報を元に、地域にあわせて定期的に刊行されている情報誌が「頼れるドクター」というものです。自分にとって、ベストなドクターを見つけようというのが趣旨になっています。
<次のページで、iDoctorを見つけよう です。読むと「確かに」と思うことが書いてありますね>
この本では「自分にとって信頼できるドクター=iDoctrs」として、呼称していただいているようですが、細かく見ると「DOCTOR + S」で「ドクターズ」となっていますね。
そうそう、自分も整形外科にも通いますが、内科にも、耳鼻科にもお世話になったことがあります。複数の科の先生方に助けてもらっているということもありますし、大きい施設ですと担当医が一人ではないこともあり、「+s」の複数形なんですね。
<巻頭記事の扉ですね。2件の医科と1件の歯科が紹介されていました>
以前の掲載記事の反響や、アンケートなどからこちらのページでの掲載を依頼されました。照れる面もありますが、今回患者さんのご協力もいただけましたので、多少の参考となればとお手伝いさせていただきました。
<イデアの紹介ページです。他にも通っている医院の簡単な紹介も乗っていますね。 「歯科(小児歯科):長男が虫歯治療で通い始めた小児歯科は、ママ友だちから評判が良かったので行ってみたのがきっかけ。ここの先生がイデア矯正歯科を紹介してくれました。」とあります>
実際、自分の病院がどうやって患者さんに選ばれてきているのか、細かいところは聞いたことが無いものです。今回の患者さんへの取材は私が居ないところでお話をされていたので、本になってから「あー、そうなんですね。うんうん。あー、ありがとうございます」と独り言を言いながら読ませていただきました。ある程度はわかっているつもりでも、はっきりとは聞いたことのなかった患者さんの声の一つを紙面を通じて教えていただき、こちらとしても大変勉強になりました。
<巻末ページの 発行元 : 株式会社ギミック で 書店だけでなくamazonでも購入できるそうです>
参考に、自院についての紹介分を(ほぼ)そのまま転載させていただきます。
出典元はもちろん上記の頼れるドクターです。他にもある患者さんコメントや、他の医院情報などについてご興味いただけましたら、購入も検討してみてくださいね!
子どもにもママにも優しい場所
今はスタッフ全員と仲良しです
そろそろ長男の矯正治療を始めたいと思って、虫歯治療で通っている小児歯科のドクターに相談をしたところイデア矯正歯科を紹介していただきました。信頼しているドクターからの紹介でしたし、自宅からも近かったので一度足を運んでみることにしました。
布留川先生は私と年齢が近いこともあり、とても話しやすく親しみの持てる先生でした。治療内容を論理的に説明してくれるところも良かったです。小児矯正にも力を注いでいるだけあり、キッズスペースには子どもが好きそうな本や遊具が置いてあって息子も大喜び。「さすが、子どもの心をつかんでる!」と感激しました。
矯正治療は長期間の通院になりますから、相性の良い先生を選ぶことが重要。「この先生ならきっと大丈夫」と思えたので通院することに決めました。
今では私が趣味の話もできるほど親身に接していただいてるのですが、そんな関係を築けたのは先生やスタッフの人柄のおかげだと思います。布留川先生は患者さんにアンケートで意見を聞いたり、自分からも積極的に話しかけてくださるんです。そんな先生の人柄は近所のママの間でも評判らしく、ここに来ると知り合いに会えるので安心します。その子の成長段階に合った歯磨き指導もしてくれるそうなので、これからもいろいろなことを相談していきたいと思います。
困ったら信頼できるドクターや
感覚の合うママ友に相談します
同業者の評価が高いクリニックは信頼できると思うので、クリニックを探すときは自分が通っているクリニックのドクターに相談をすることが多いです。ママ友に紹介してもらうときは、看護師経験のある人や自分と感覚の似ている人からの意見も参考にしています。もちろん人に教えてもらうだけでなく、自分でもホームページなどでちゃんとリサーチしますよ。先生の人柄、経歴、院内設備などをチェックします。重篤な患者さんを診てきた実績のある先生だと、私は安心できるタイプかも。
矯正治療のように長期間の通院になる場合は、自宅からの距離も重要です。特に男の子は飽きっぽいから、院内に楽しいおもちゃなどがあるといいですね。ドクターやスタッフと仲良くなるためには、自分から歩み寄ることも大切ですね。私の場合、院内に音楽が流れていたので、「自分の聞きたい曲もかけてもらえるのですか」とスタッフの方に話しかけたりもしました。
良い関係を築けるよう自分からきっかけをつくってみるのも大事だと思います。
そうですか、そうなんですねえ。 かかるすべての医療機関で同じような対応をしなければならないということではありません。旅行先で怪我をしてしまったときなどは、救急対応の病院に行くのが当然ですし、病院得選びなどしている場合ではありませんよね。
他方、歯科の中でも矯正治療に関しては病院選びが重要だと考えます。矯正治療は長期間かかるものですし、思い通りにならないことだってありますから、そういうときにやはり信頼できる関係であること、そのためには医療技術だけではなく、周辺環境もとても重要なのであるということを教えてくださっていると思います。
写真撮影も面白いものですし、取材記事も「他人が自分をどう評価するのか」という一面でもあり、とても勉強になりました。この度は良い機会をお与えいただき、ありがとうございました。関係された皆様に感謝いたします。
これからも患者さんからいろいろ教わりながら、楽しく治療に向かいたいと思っていますので、ご支援よろしくお願いします。