前半は早い段階でベルギーが1点でした

Rapid Expansion 指しゃぶりによる著しい高口蓋症例
あまりにも狭いので、日常的に舌を挙上も習慣性がないであろうということや
スクリューのパワーロスを極力減らすというコンセプトで
交合平面に平行なスクリュー設置をされています
一般的な症例では、もっと口蓋にあわせますが、この症例ではそうしたら1.2mm線( いや、1.5mmだね、この時は) をスクリューすぐ脇で直角に曲げなきゃならないので、できないですよね
写真印刷も時代が違いすぎて、、、
これは当時はものすごく値段が高くかかる巨大なプリンターなのに、印刷にはすんげええ時間がかかったものでした

急速拡大後と、その後1年、配列がすんだときの模型をスキャン
当時はデータ獲得のために模型を複数方向から測定して、重ねあわせをして合成するのも徒手的でした。
KUBOTAっていうと農業機械で有名ですが、その会社が昔々に作成していたUNIXのワークステーションを使用して操作していた記憶。画像処理からメモリー部分から、データテープの機械から、作業を始めるまでにいくつ電源を入れなきゃいけなかったか、、、
KSWADを用いて、キーボードで命令文入れて作業してました

今回の学会でも急速拡大後の口蓋形態の変化分析の演題もありました。
この症例では拡大前後とその後1年経過でも重ねあわせをしていますね
模型分析というと、平行模型を基準にしていたり、模型内部に存在する雛壁などを重ね合わせ基準とすることも多いですが、このとき私は成長変化もある可能性や、上顎骨がベンディング変形して垂直的位置が変化していくことも仮定条件に想定し、重ねあわせ基準をセファロに投影していたようですね。

同症例の下顎の配列に関しても個人的に分析。このとき、画像はWindowsNTになっていて、横河さんのSURFLACERを用いていたのできれいですねえええ
こうみると、1−2年の間にずいぶんマシンの性能が変わったことがわかりますね。
さて、次の症例へ

これは、下顎臼歯の舌側傾斜が強かった顎変形症症例での拡大様相ですね。
よく、断面を作成して、その上で歯軸を設定する発表が見受けられますが、実際の治療では歯がローテーションしていることも多いものです。そういう症例で治療前、後を評価することは2Dに落としてからのデータで評価しているのでは、信頼性がないと私は思います。
基本的な研究デザインに難がありますよね
まずもって、歯軸を評価したいのであれば、まず3次元データ上で設定を先に行い、変化評価をわかりやすくするために2D評価や 1次元数値化するべきでしょう
頬側咬頭と舌側咬頭を含む平面が必ずしも歯槽骨や下顎下縁平面に垂直に立っているものではないことは、セファロ分析をしていたら気がつかなければいけませんよね
なので、個別の歯の特徴点の中で、交合平面に近似できるであろう
おおおおお2点目だ ベルギーチョコ 明日食べます
機能咬頭を3点設定し、CADソフトではマシン語で入力して3D作図、3点を通る円を描き、中心を設定し、垂直線を描き、それを3平面にそれぞれ投影、評価という流れでした
普段の治療で、これをできるというのは、非常に恵まれた環境で勉強をさせていただいていたのだなあと、感謝します。
発表しとけばよかったのかしらねえ。評価得られたのかな?まあ、よく言われるのは、早すぎて理解されない時代だったろうねと、、、
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ついで、見えない絵ばかりですが

白バックに 赤と黒 んーーー ベルギー?

白バックに赤と青 フランスだ

黒バックに、赤、白、青 これまたおフランス あるいは アメリカン

白バックに黒と青とか、この時代、学会でほかの学校が3D画像での発表しているのも見たこと無ければ、パソコンの性能も低いし、印刷もできないし、発表も写真のプリントを手で糊で貼り付けた紙ポスターの時期ですからね
まだ画像での表現はできなかったなあ、、、いろいろ思考錯誤もしましたが、3Dを理解するには2Dの静止画では無理無理でした

なので、結局
2−0でベルギーが3位
いや、

分析結果を数値評価、そして文字で伝えなければならなかったですね
人に伝える、後世に残す、評価を受ける というためには、やはり文字で論文化が重要だと思います
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このころのJCO

サチデバ先生のシュアスマイルが出てましたね
今も続くイントラオーラルスキャナーの臨床応用ですね
松本歯科での飲み会のときにお話した記憶あり。
身長が高く、足も長くて、お座敷が大変そうでしたね
2000年か、、、今は2018 うむ マシンスペックはものすごく変化して、3Dプリンターの材料も多様性がましましたが、、、なんにしても「アイデアとデザイン」がしっかりしてなければサイエンスじゃないですよね。
最近悪目立ちするのは「相関性を求めました」発表。
基本的に、作図すれば当然わかるような評価数値同士の相関性を求めて、どうしたいんでしょう。
「あたりまえ」のことが「あたりまえ」だと確認されるのは当然です。
2Dでやろうが、3Dでやろうが、症例母数を30、500、2000と増やそうが、抽出方法に恣意性があったら、結果も当然恣意的です。なのに、途中で膨大なデータや、症例数を提示して発表すると「ビッグデータから導いたから、正しい値なのではないか」と思っちゃうんでしょうね
ビッグデータを扱うというのは、全症例の関係なさそうなデータまで全部を統計していって、ある抽出条件を投げた結果で「関係ないと思った数値に、高い相関性が出たから、その原因を調査してみた」っていうのが正しい使い方だよね。
人的労力は世界の共有財産なんだから、無駄を減らして前向きな努力をしていきたい、そう思います

ベルギーチームの玉運びが 横横ではなく、前へ、前へ で、 これがこれからの世界標準だとコメンテーターが言っています
そう、研究もそうであってほしい
そうそう、2000年のJCO インビザラインの記事も載っていたな
この研究チームはサンフランシスコの先生方
中学のときの同級生がアメリカに転居してスタンフォードに進んでいました
その知人からあるときに「インビザラインの株、どう思う」と聞かれ
私は日本ではそんなに伸びないと思うとコメントしていました
ごめんね
あの時買っていたら、ものすごく利益が出たかもしれないね
と、そんな友達との記憶のひとつ、、、子供のときの記憶なので、ほかのものとミックスしてしまっている気がするんですが、、、年齢が計算合わないんだよね
でも、子供の思い出なんでいいこととしますが
その友達と池袋で一緒に見た映画が スターウォーズ だった、、、はず
さあ、明日は決勝だ
でも、1週間もしたら、過去のイベントになっちゃいますね
夏休みにあわせて、夏イベント 準備してます