<<緊急のお知らせがあれば、
この部分を書き換えることを
想定しています>>
<仮:お知らせ:その1>
<仮:お願いなど:その1>

日々変わりゆくコロナ禍情勢です。この状態がいつまで続くのか、どのように変化するのか、社会にどのような影響を与えてしまうのか、何もわからず不安な気持ちでいっぱいです。
感染拡大を防ぐことで医療崩壊を防ぐ
人それぞれに置かれている環境は異なるものですが、この点に関して自分ができること、やるべきことをそれぞれに考えていくことが求められている状況です。
行動原理に対して「正しい」とか「正しくない」ということを一律に当てはめようとすると、他者否定につながってしまうこともあって、ギスギスしてしまうのが怖いですね。
なので、「まず、こんな風に考えてみた、やってみた」ということを少し載せてみますが、これが決して正しいということを伝えたいものではなく、あくまで「この時点でやってみた」ということです。

まず、来院時に手洗いをお願いすることにしました。アルコールのスプレーは開業時からあったのですが、今の時世、残りがなくなってしまって入手ができません。
洗面所ではジェルソープが置いてありましたが、これも追加がないのでそのうちに無くなります
ですので、入手が容易な固形せっけんで「薬用ミューズ」も準備しました

自宅に帰った時に手洗い、うがいをすることに対して否定意見は無いでしょう。ですので、その習慣づけの一歩として、来院時にもまずは手洗いをお願いしています。

今までよりも大勢の方が使われるので、少しでも気持ちが良くなればと思い、床を磨いて、スリッパを新調しました。

手洗い蛇口から感染するのでは?とかトイレのドアノブから感染するのでは?と不安になればきりがないかもしれませんが、ドアを開けるときには素手でノブを触って手前に開けたとしても、中で手洗いをして、ドアを閉めるときには足や膝で押してもドアは閉められます。
また、ペーパータオルも置いていますので、怖くて仕方ない方はドアノブをペーパータオルで握っていただいても構わないでしょう。
自動水洗に交換などできたら、より良いとは思いますが、そこだけに力を注いでも実際の感染防止に対する効果はおもったよりも低いかもしれません。大切なのは心を変えていくことなので、そのための動機づけとしてわかりやすく、実践しやすいことが大切なのだと思います。

エレベーターの中にも 同じ内容を貼っています。サイズはA3で 絹目写真用紙にしました
この写真だと小さく感じますね
いつもファブリーズが置いてありますが、先日も交換しました。まあ、いつもどおりです。
エレベーター内の換気扇は例年5月連休後から回るのですが、今年は3月から回していたので、寒く感じられた方もあるでしょう。しかし、「3密」をさけるというキャンペーンもありましたね。換気は推奨されています。

エレベーターを避ける方も多くなるでしょう。311の震災のあとから、階段で来院される方が多くなったものでした。
階段を上がってきたところにも 「手を洗おう」のお知らせを貼りました

次に、マスク着用のお願いをしています。何らかの症状が出ているときには来院を遠慮してください。
ウィルスが何個吸い込まれると感染するのか、というと、簡単に説明ができるものではなく、反応は個人個人でかなり異なるものです。完全な無菌状態を作り続けながら社会生活を営むことは絶対にできないものですが、「絶対にできない」とわかっていても、「リスクは減らす」ことが大切です
総合病院でも矯正歯科でも同じ医療機関とは言っても、矯正専門の歯科医院の場合は感染者の来院率は一般的には低いと期待はされます。これもあくまで「低い」けれども潜伏期がありますから必ずしもゼロだと断定するものではありません。

なので、自分たちも、患者さんも、治療最中以外はお互いにマスク着用で対応するようにさせていただいています。
通常、初めて来院された方にはマスクを外してごあいさつさせていただいているのですが、今の時分はそうもいかないので

丁度よく、抜き刷りの印刷物が届いていますので、「マスクを外すとこれです」と、対応させていただいております。
医療従事者であっても、細菌に対しての認識、取り扱いに関しては誤解も多くあります。目に見えないものを相手にするのは、本当に難しいものです。
「清潔であること」と「滅菌されていること」と「消毒されていること」は似ていますが、細かく言えば異なるものです。
また、「滅菌されたものですべて囲まれている環境」に居たとしても、感染が防がれるものではありません。
難しいですよねえ

医療機関に限らず、飲食店でも、生活用品の販売店でも、あるいは遊戯施設でもそれぞれに役割もあり、できる努力もそれぞれなのですが、現段階では職種によって対応が分かれている状況です。また、同じ職種であっても企業規模によっても対応が異なっています。
しかし、だれかに「これはやめなさい」と指導を受けると、「えーいやだーこまるー」と反発してしまう面があると思います。もちろん背景を理解してすぐに受け入れていただける場合もあるでしょう。そのためには知識と経験と想像力と柔軟性が必要です。しかし、個人のもつ物差しはとても短いことが多いので、社会を図る物差しを想像できない方がいても、それは当然でしょう。
端的に社会情勢を変えていくためには様々な行政指導もありますが、その指導をそのまま受け入れたくないと気持ちが思ったとしても、その指導により得られる効果を理解してもらえれば、新しい環境をいやいや受け入れてストレスに感じるのではなく、「ま、そうだよね、しかたないさ」というくらいに甘受できるのではないかと期待します。

感染者が重症となっていて、多量に菌やウィルスを排出している状況と、一般的な社会生活環境とでは対応の細かさは現実的に異なるものですが、リスクは「危険の濃度、回数、時間、受け手の状況」の掛け算となっていくものです。また、その行為によって得られる内容で除することで優先順位を導くものでしょう。また、代替行為が存在するのか、時間軸で検討して影響の及ぼす範囲も検討されます。
ですので、濃度を減らすために換気を行い、3密をさけるものです。病院などでの場合は、重症者の対応が危険の濃度が高い状況になります。一般的な生活環境ではいわゆる「3密」を避けようというスローガンがありました。
イデアはビルの3階で、窓の外にバルコニーが存在しないので、患者さんの落下事故を防ぐためには窓は閉鎖しておかなければならない設計ですが、一般的なビルテナントと比較して換気に関しては大変条件が良い状況です。
まず、平常時でも1:廊下のトイレの換気扇 2:院内トイレの換気扇 3:洗濯室の換気扇 が動いています。
次に、診療体制の時は4:機械室の換気扇 も動いています。
それに加え、医療ビルの設計でしたので、天井から外部に排気する通常の換気扇が2台あるだけでなく、熱交換機能付きの換気扇も2台設置されています。
なので、現在は8台も換気扇が回っています。
でも、

今しばらくは、できることとして、患者様に理解を求めたいと思います。
また、自分が仕事を行うことで、患者本人には利益があったとしても、まわりまわって社会に悪影響があるのではバランスが悪いことになってしまいます。影響は単純に◎かxかとか、数値化して線を引くことはむつかしい部分もあります。
ですが、少しでもできる工夫としては、滞在時間の短縮、人数の軽減、歯磨きをしてきてもらうことです。

歯磨きを自分でしっかりとしてくることは、先々大きく違いが出てきます。きちんと歯を磨くこと、お口を閉じること、トレーニングを行うこと、歯並びを改善すること、みな、前向きな結果につながります。
矯正治療だけでなく、一般的な治療に関しても、もちろんメリットがたくさんあります。汚れたお口では、まず歯周病の状態が悪くなります。免疫が下がり、感染性が高まります。昔から心内膜炎などの血管障害の起因の一つに歯周病が挙げられていますが、今回のコロナでも呼吸器だけでなく循環器系での重症化が問題となっているとも伺いました。

虫歯治療を行うにも、汚れていてはきちんと治療できません。お掃除をする作業により、診療時間も長くなりますし、患者さんの汚れが舞い散るとすべての方の感染リスクが高くなります。自宅できちんと歯を磨くことであれば、だれにも迷惑はかかりませんし、感染リスクも全く関係ありません。
しかし、リスク、リスク、と叫ばれすぎてしまうと、本来受けることで大変幸せにつながるはずの各種医療が「なんだか怖いもの」と思われてしまうと、本末転倒です。なので、怖れてほしいのではなく、「皆、Win-Win」でしょう と 正しく理解してもらえるように、歯科医も啓もう活動を行うべきでしょう。

将来、コロナに関しては集団免疫が獲得されたり、特効薬が出来てしまうと皆恐怖は忘れてしまうと思いますが、
「歯医者に行く前に、しっかりと歯は磨こう」という運動は忘れないほうが良いことだと信じます。