コロナの扱いが変わってしばらく経ちました。そのおかげで数年できなかった対面の懇親会が多く開催されるようになりましたね。私服ではない時なので写真撮ってますが、背景の街路樹の色がさらに濃くなってきています
サラリーマンの街、新橋から 会場の銀座東部ホテルに向かいます
先週と異なり、内側のダウンは外してますが、コート着るようになりましたね
「AIはわれわれの生活をどう変えるのか」と題して
東京大学の次世代知能科学研究センター 松原 仁教授(武蔵51期)と
ディスカッションに岡田 昌史先生(武蔵66期)先生に
座長は 吉村 公雄先生(武蔵58期)がお勤めになられました
全体の進行は、私の学生時代虫歯治療をテストケースにしてくださっていた、東邦大、口腔外科の関谷 秀樹先生(武蔵60期)がバリバリ元気に司会されておりました
100名ほど参加で、はっと気が付くと隣席は私の8番目の永久歯(第三大臼歯:通称親知らず)を
まとめて4本同日に外来で抜歯してくれた塩入重彰先生(武蔵51期)でした。
今回のご講演は アーカイブされて後日同窓会で公開される予定とは伺いましたが、今日聞いた話を明日忘れることなく、さらにかみ砕いて理解しようという姿勢で、塩入先生はスライドをたくさん撮影されていました。
松原先生は さまざまなAIの出自背景、アルゴリズムから説明してくださったので、多分武蔵生にとっては論理から聞いたほうが理解がしやすいので、大変明快であり、さらに将来を自分たちでも考えるきっかけになるように案内してくださったかと思います。
スライドはシンプルなものでしたが、次のスライドに移った時に背面の波線がゆっくりと上下するのがさりげないながら、慣れてるなあと思いました。
講演会でのディスカッションや質疑は時間いっぱい途切れることは無く
懇親会の後半では、ワインもたしなみながらの質疑応答が行われました。
そこで思うのは、さすが武蔵生というか、やっぱり武蔵生というか、、、、ご高名な先生に年齢関係なく、誰も臆することなく、自分の立ち位置からの意見を思いっきりぶつけていくという怖いもの知らずな姿、、、
きっと、私が出ている学会での、私の質問ももう見られてるんでしょうねえ、、、と人のふり見て我が振りは我が道を行く!でした
アルゴリズムとベースデータの構造に対しての切り込む質問は少なかったのですが、やはり現実的な観点で画像診断にAIを用いている先生の話とか、医療人が今後どのようになるのかという質問が多かったですね。
そう思うと、私の視点は臨床医ではありながら、教育者としての将来観に少し寄っているかもしれません。
臨床ではインビザラインを代表とする3D-CADCAMを利用したマウスピース型治療装置による矯正治療の難点を体感しながらも、ネット上に上がるデータとしてはこれまでの臨床治療例はなかなかデータ化されず、企業が持っている匿名の三次元データばかりが簡単に検索されてしまうので、実情と異なる理解をAIがしてしまう懸念を持っています。
記念写真ね
その懸念は、今始まったことではなく、入局して2年目からはっきりと認識していたので、各種検査データは数値化だけでなく、その読み解きをテキストデータ化した文章として必ず残しています。そのような診断文章と、各種三次元計測データが統合され、かつ治療前だけでなく、治療中、治療後もしっかりと評価することが積み重なれば、少し信頼できるAI診断になるはずでしょう。
松原先生のお話を聞き、そのように新人の時に思ったインプレッションが間違えてなかったなあと確信しながら、寒くなってきた銀座から新橋に向かう夕方
また、AIが絶対値的にデータを評価するのではなく、変化量のベクトル的な評価を積み重ねて評価を出して行くという事も「そうだよねえ」と共感。医局に入った時には診断データベースの入力を若い専攻生が行っていましたが、それを入れながら逆変換しても一切患者の実態が見えてこないことから、これら作業はあくまで大学としてデータ解析のために行っているパイロットスタディーであり、本当に治療方針を決めていくようなデータベースにはなりえないと思っていた通りでした。
過去の研究があって、未来の研究につながるものですから、過去を乗り越えるデザインが必要なのは当然なので、自分が行っている臨床姿勢も踏み台になるべきと思ってはいますが、あまり直接ネガティブな評価をされると傷つくのは人間ですよね、、、とおもって 今までは公けには言ってませんでしたが、まあこれからは診断デザインをもっと将来性のある形で行うべきだという事は個人妄想ではなく、自明な事と言えるでしょう
ちょっと風が吹いてきて寒い新橋でした
さあ 12月もがんばりましょう!!2023