デンタル武蔵会の会場に着きました。会場は「集会場」の隣です。この集会場という名称はむかーしからなんですが、いわゆる学食の事だと思ってください。
昔「桂椅子」ちがう「カツライス」が人気があって、すぐに売切れてしまうものでした。昼休み、すぐに行っても「売り切れ」なので、注文したことがなかったのですが、「食べてみたいな」メニューの一つでした。
どうしていつも売り切れなのか、そのうち理由がわかりました。
午前中は4時間授業でしたが、3時間目と4時間目の間の休み時間にダッシュでカツライスを注文し、食べ、おなかいっぱいで4時間目にはいねむりをして、また昼休みには弁当を食べるということが成長期の中高生の間では流行となっていたのです。
10分かそこらで詰め込んで、あまり味わっていなかったと思いますが「幻メニューを食べた」というような勝利感のために走っていたのだと思います。
で、そうそう、集会所ですが今までに何度か建て直しで移動しているんです。会場のお知らせが「旧集会所」となっていたのですが、実はかなり先輩になると別の場所の集会場をイメージしてしまう可能性があります。
この日、某・元鶴見大学口腔外科教授・日本口腔外科学会特別顧問の瀬戸皖一先生も出席予定でした。で、後輩の先生方も一緒に敷地内まで入ってきたのに、その後消息不明と!
なにー、きっと別の集会場に行っちゃったんだ、む、迎えに行かないと! ということで私が構内を探しに行きました。
で、案の定以前のその前の集会場の近くで構内を散策しているナイスミドルを発見。走りまくって息を切らしている自分に年を感じます。医院が安定してきたら、もっと定期的にスポーツがしたいです。

で、参加者がそろいましたので開会

http://kusakabe.oc.to/index.html
板橋区にある日下部歯科医院の院長、日下部 優先生が歯科医で司会です。(ああ、くだらなすぎてすいません、日下部先生)
まず、座長として東邦大学医療センター大森病院 口腔外科 講師の関谷秀樹先生の講演。

「インプラント治療から見た医療崩壊」と題してお話くださいました。

私の上顎の奥歯には関谷先生が学生のときに治療した歯が入っています。

ずいぶんたくさんの歯科治療を受けてきました。右上前歯部分には矯正用のインプラントも埋まってますね。このインプラントは鏡を見ながら自分で打ってみたんですよ。
続いては渋谷区の内藤歯科 院長の 内藤 嘉彦先生
「国際インプラント学会情報 バンクーバーより」と題してご講演いただきました。

また、SEOについてもお話をされていました。

続いて 新宿区四谷にある山口歯科医院の院長 山口 和夫先生は明海大学の講師もされています。 「知的格闘技としてのインプラント」と題して日本国内でのインプラント研究の黎明期についてのお話から、現在の診療の心がけまでお話をしてくださいました。

私が医科歯科に入ってすぐから、デンタル武蔵会にはお世話になっておりますが、非常に後輩思いの優しい先生の一人です。ちなみに、とってもおしゃれな先輩です。
そして、講演の最後には大OBの瀬戸先生がお話をまとめてくださいました。

瀬戸先生はいつも熱くエネルギッシュです。志高く、皆を鼓舞してくれます。大変尊敬する先輩の一人です。


現在の歯科を変えていかなければならないというメッセージがいつも壮大で、「夢だからな」と感じる人たちもいるようですが、私は「夢」ではなく、「一人一人がやらなければと思う志」であって、かなう、かなわないというものではないと思っています。
医療をとりまく環境は非常に厳しいものです。
医療を提供する側にも問題がありますが、医療を受ける側の心構えにも大きな問題がある社会情勢です。
科学技術は発展してきていますが、医療という構造はすでに下降線の一途です。将来の医療が不安です。一人一人の心がけが将来の社会を変えるものであると考え、啓蒙活動も大切であると私は考えています。

会場を後にして、江古田の町に向かう一行
社会を変えようという話をまじめに論じながら食事が出来る、そういうすばらしい仲間です。いつもパワーをもらうことができるすばらしい勉強会です。