会議場で初日に佐賀大学医学部 歯科口腔外科の野口信宏先生とお話していたときに「私たちはなんとかなるけれど、皆さん明日はどうなってしまうでしょうかね、台風すごそうですよ」といわれました。
天候雨模様ということは把握してたのですが、台風と知らなかった私。翌朝には念のためフライトスケジュールを確認しましたが、博多からのフライトに変更は無しとなっていました。
学会場に向かうバス内では医科歯科の後輩となる金子佐和先生と会いまして、「飛行機大丈夫なのかな?」という会話。確か、名古屋のほうに台風が向かっているということで、進路上だよねと心配する私に対し、金子先生は「飛行機はその上を飛ぶから、大丈夫ではないですか」との情報をくださいました。
と、書きながら、なんとなく字の違和感を感じて検索したところ、間違い発見「金香」先生です
http://domon.blog57.fc2.com/blog-entry-306.html ドモン先生のブログ内にお写真が載ってました。
会場内風景です。詳細は見えないと思いますが、3DCTを利用した解析やシミュレーションが多く発表されています。もちろんCAD模型のデータも統合する必要がありますので、そういった研究も多く出ています。
さて、会場を後にし、空港に向かいました。飛行機は特に問題なく飛びました。少しゆれたくらいですね。で、機内の飛行経路表示なんですが、期待は羽田を越えてしまいました。なんだか、千葉の上空でくるくる回っているみたいです。高度がぜんぜん下がりません。
滑走路では横風が強く、着陸許可が下りないとのこと。がーん。
数十分旋回し続けた後に、無事に羽田には着陸しましたが、通常滑走路と異なっていたようで、陸上をさらに長い時間飛行機が走っていました。乗客は大人中心の時間帯のせいか、特に騒ぐ声もなく、静かにすごしました。
おかげで、機内雑誌も読み直し、学会抄録も読み直し、さらには往路で購入した百田尚樹さんの「モンスター」という本も読んでしまいました。
この百田さんの著作は美容整形の話がモチーフだったのですが、ちょうど学会で歯槽骨骨きりの術式に関する講演があったのですが、そのことが入っていたり、インフォームドコンセントに関する講演での問題事例のひとつに脳血栓に対するコイル療法があがっていたのですが、そのこともちょうど出てきたりしていて、内容が偶然重なったので、読み進みも早かったですね。
しかし、ターミナルはもうお店が全部閉まっていて暗い感じでしたし、空港外は暴風雨で木の枝などがバンバン飛んできて怖い状況でした。

病院に一度戻って調べてみたら、その後の便は戻ってしまったり、欠航だったりしたようで、時間がかかったけれども帰ってこれたことは大変にラッキーだったようですね。

航空他社も同じでしたね。
そういえば、私より後の便で帰ってくるといっていた先生がいた! もしかして、博多で泊まりで「やることないよー困った〜〜〜」といっているのではと思い、電話をかけたところ、「空港に行ったら、早い便に乗せてくれたので、羽田についたところです!」と、これまたラッキーでよかったです。
その後、翌々日には診療前の時間にビッグサイトまで行って3D&VR展示会にも参加
今回は拡張現実というAR概念から進み、MRミックスド リアリティーというコンテンツが大量に出てきました。
Canonが進出してきたので、ハードウェアが一気に進んだという背景もありそうです。
すべてを作りこむVRの世界と異なり、表現したい対象物を現実空間内に浮かばせて表現するMRはハードの作業量も少なくてすむでしょうし、その大きさなどに関してもヘッドマウントディスプレーの位置制御から調整もできそうです。遠近感の微調整が進めば医療現場でももっと利用しがいがある技術です。
オペ室で用いられているナビゲーションシステムがあり、今回の顎変形症学会でもセッションがありましたが、その機械的精度をはるかに凌駕しているシステムが民間には大量に存在している現状です。医療の遅れを嘆くべきか、今後医療の発展する可能性が目の前に大量にあるということで喜ぶべきか、難しいですね。
ある患者さんが「先生!最近ヘリコプターのラジコン買ったんですよ」とお話をしていたので、会場で見つけたヘリコプターの写真
地図測量や災害現場での活用を目的とした機体でしたが、GPSで制御もされているので、自動運転で離陸場所まで戻ってくることができるとのこと。確かにそれはすばらしい。
それから、この手の3D関連の展示会では恒例となっているクレッセント社の代表である小谷創さんとの2ショットですね。
同じ名前ということでいつもお話をさせていただいております。病院のホームページのトップの写真も時々入れ替えますが、今はちょうど小谷さんとです。